
中古のiPhoneを安く探していると、候補になりやすいのがiPhone SE(第2世代)とiPhone SE(第3世代)です。
64GBモデルの中古価格は、おおよそ次のようになっています。
- iPhone SE2:9,000~12,000円前後
- iPhone SE3:15,000~20,000円前後
SE3の方が6,000~8,000円ほど高くなりますが、本体サイズや画面、ホームボタン、カメラの形はほとんど同じです。
では、見た目がほぼ変わらないSE3に、数千円多く払う価値はあるのでしょうか。
私の結論としては、SE3の実用的なメリットは主に次の3つです。
- SE2より発売が2年新しい
- 5G通信に対応している
- カメラの画像処理が少しよい
処理性能自体はSE3の方が高いものの、そもそもiPhone SEを選ぶ人は、電話、LINE、Web検索、簡単な写真撮影が中心のライトユーザーが多いと思います。
その使い方では、SE2とSE3の性能差を劇的に感じる場面はそれほど多くありません。
また、今回の価格は64GBモデルを基準にしていますが、普通に写真やアプリを使うなら、約5,000円高くても128GBモデルをおすすめします。
- 結論:ライトユーザーならSE2、長く使うならSE3
- SE2とSE3の主な違い
- SE3で実感しやすいメリットは3つ
- 高性能なA15も、ライトユーザーには差が分かりにくい
- 64GBモデルはライトユーザー向け
- 128GBは約5,000円高くても選ぶ価値がある
- 価格別の購入判断
- 中古ではバッテリー状態も重要
- まとめ:SE3のメリットは大きく3つ。普通に使うなら128GB
結論:ライトユーザーならSE2、長く使うならSE3
選び方を簡単にまとめると、次のようになります。
| 使用目的 | おすすめ |
|---|---|
| 電話・LINEが中心 | SE2 |
| 子ども用・予備端末 | SE2 |
| 1万円前後で買いたい | SE2 |
| 今後も2年以上使いたい | SE3 |
| 5G通信を使いたい | SE3 |
| 少しでもカメラ画質を重視 | SE3 |
| 写真やアプリを普通に使う | 128GBモデル |
| 容量管理をしたくない | 128GBモデル |
SE2とSE3のどちらを選ぶ場合でも、64GBと128GBの違いは軽視できません。
本体性能よりも、ストレージ不足の方が実際の使い勝手に大きく影響することもあります。
SE2とSE3の主な違い
SE2は2020年発売でA13 Bionic、SE3は2022年発売でA15 Bionicを搭載しています。
一方、本体サイズ、4.7インチ液晶、Touch ID、12MPのシングルカメラなど、基本的な構成はよく似ています。
| 比較項目 | iPhone SE2 | iPhone SE3 |
|---|---|---|
| 発売年 | 2020年 | 2022年 |
| チップ | A13 Bionic | A15 Bionic |
| 通信 | 4G LTE | 5G対応 |
| 画面 | 4.7インチ液晶 | 4.7インチ液晶 |
| ホームボタン | Touch ID | Touch ID |
| メインカメラ | 12MP | 12MP |
| 本体重量 | 148g | 144g |
| 容量 | 64・128・256GB | 64・128・256GB |
SE3の方が内部性能は高いものの、画面や本体サイズが変わらないため、普通に使っているだけでは違いが分かりにくい比較です。
SE3で実感しやすいメリットは3つ
1.発売が2年新しい
SE2は2020年、SE3は2022年に発売されています。
SE3の方が2年新しく、チップもA13からA15へ進化しています。
今後のアップデート期間はAppleから明確に保証されているわけではありませんが、発売時期とチップの世代を考えると、SE3の方が長く使える可能性は高いでしょう。
ただし、電話やLINE、Web検索程度なら、現時点ではSE2でも大きな不満を感じない人が多いと思います。
SE3を選ぶ意味は、現在の速さというよりも、今後使える期間にお金を払うことにあります。
2.5G通信に対応している
SE2は4G LTEまで、SE3は5G通信に対応しています。
ただし、LINEやWeb検索、動画視聴程度なら、4Gでも大きな問題はありません。
自宅や職場ではWi-Fiを使い、外出先でも通信速度をあまり気にしない人にとって、5G対応は決定的な違いにはならないでしょう。
今後も長く使うならSE3の方が安心ですが、5Gだけを理由に高い方を選ぶ必要はないと思います。
3.カメラの仕上がりが少しよい
SE2とSE3は、どちらも12MPのシングルカメラを搭載しています。
SE3ではA15 Bionicの画像処理によって、Deep Fusion、スマートHDR 4、フォトグラフスタイルなどに対応しています。
明暗差のある場面や人の肌、細部の表現では、SE3の方がきれいに仕上がりやすくなっています。
ただし、カメラセンサーやレンズ構成が大きく変わった比較ではありません。
明るい屋外で普通に撮影するだけなら、SE2とSE3の差が分かりにくいこともあります。
iPhone SEを選ぶ人は、カメラをまったく使わない人ではありません。しかし、カメラを最優先にする人向けのシリーズでもないと思います。
子どもやペットをきれいに撮りたい、暗い場所でも撮影したいという人は、SE3へ上げるより、別の中古iPhoneも検討した方が満足度は高いでしょう。
高性能なA15も、ライトユーザーには差が分かりにくい
SE3のA15 Bionicは、SE2のA13 Bionicより新しく高性能です。
しかし、SEシリーズで行うことが次のような内容なら、SE2でも十分対応できます。
- 電話
- LINE
- Web検索
- YouTube視聴
- キャッシュレス決済
- 簡単な写真撮影
ゲームや動画編集などではSE3の方が有利ですが、そのような使い方をする人にとっては、4.7インチの小さな画面やバッテリー持ちの方が気になる可能性があります。
そのため、SE3の高い処理性能だけを理由におすすめするのは、少し違うと思います。
SEシリーズは、ホームボタン付きの小さなiPhoneを、比較的軽い用途で使いたい人向け。
その前提で考えると、SE3の価値は「圧倒的な性能差」ではなく、次の3点に集約されます。
- 2年新しい
- 5G対応
- カメラ処理が少しよい
64GBモデルはライトユーザー向け
価格だけを見ると、64GBモデルは魅力的です。
しかし、64GBのすべてを写真やアプリに使えるわけではありません。iOSやシステムデータも本体容量を使用します。
さらに、使っていくうちに次のデータが増えていきます。
- 写真や動画
- LINEの写真やキャッシュ
- アプリ
- アプリ内のデータ
- ダウンロードした音楽や動画
- iOSのアップデート用データ
ストレージの空き容量がほとんどなくなると、アプリの起動や動作が重く感じられたり、アップデートに必要な空き容量を確保できなかったりすることがあります。
実際、容量ギリギリまで使っているスマホでは、スペック不足とは別の意味で劇的に動作が悪くなったように感じることがあります。
そのため、64GBがおすすめできるのは次のような人です。
- 電話とLINEが中心
- 写真や動画をあまり保存しない
- ゲームをほとんど入れない
- iCloudなどを利用している
- 定期的に写真や不要なデータを整理できる
- 子ども用や予備端末として使う
反対に、写真を普通に撮り、いくつかのアプリを入れて数年間使うなら、128GBの方が安心です。
128GBは約5,000円高くても選ぶ価値がある
中古相場では、128GBモデルは64GBモデルより平均して5,000円ほど高くなります。
おおよその価格イメージは次の通りです。
| モデル | 64GB | 128GBの目安 |
|---|---|---|
| iPhone SE2 | 9,000~12,000円 | 14,000~17,000円前後 |
| iPhone SE3 | 15,000~20,000円 | 20,000~25,000円前後 |
5,000円の差は小さくありません。
しかし、64GBを購入して容量不足になっても、あとから本体ストレージを増やすことはできません。
容量不足で写真を消したり、使いたいアプリを削除したり、常に残容量を気にしたりすることを考えると、メインスマホでは128GBを選ぶ価値があります。
特に悩ましいのが、次のような比較です。
- SE2・128GB:15,000円前後
- SE3・64GB:17,000~20,000円前後
この場合、必ずしも新しいSE3が正解とは限りません。
電話やLINE中心のライトユーザーならSE3・64GBでもよいでしょう。
しかし、写真やアプリを普通に使うなら、SE2・128GBの方が快適に使える可能性があります。
「新しいSE3・64GB」か、「古いけれど容量に余裕のあるSE2・128GB」か。
ここは、中古iPhone SEを選ぶうえでかなり重要な購入判断ポイントです。
価格別の購入判断
SE2・64GBを選びたい人
- 電話とLINEが中心
- 子ども用や予備端末
- 1万円前後に抑えたい
- 写真やアプリをほとんど保存しない
- 1~2年程度使えればよい
SE2・128GBを選びたい人
- 価格を抑えながら普通に使いたい
- 写真やアプリもある程度使う
- 5Gは必要ない
- SE3・64GBより容量を優先したい
SE3・64GBを選びたい人
- 5G通信を使いたい
- SE2より新しい機種がよい
- 写真やアプリの保存量は少ない
- クラウドや容量管理に慣れている
SE3・128GBを選びたい人
- メインスマホとして使う
- 今後も2年以上使いたい
- 容量をあまり気にしたくない
- SEシリーズの中で無難な選択をしたい
中古ではバッテリー状態も重要
SE2とSE3のどちらを買う場合でも、ストレージと同じくらい重要なのがバッテリー状態です。
中古では、次の項目を確認したいところです。
- バッテリー最大容量
- バッテリー交換歴
- 非純正バッテリーではないか
- 急に電源が落ちないか
- Touch IDが正常に使えるか
- 画面やホームボタンに不具合がないか
- 修理歴や水没歴
状態の悪いSE3より、バッテリー状態のよいSE2の方が快適に使える場合もあります。
機種の新しさだけではなく、個体の状態まで含めて判断することが大切です。
まとめ:SE3のメリットは大きく3つ。普通に使うなら128GB
SE2とSE3は、外観、画面、ホームボタン、カメラ構成がよく似ています。
SE3を選ぶことで実感しやすいメリットは、次の3点です。
- 発売が2年新しい
- 5Gに対応している
- カメラの画像処理が少しよい
もちろんA15 Bionicの処理性能もSE3のメリットですが、電話やLINEを中心に使うライトユーザーでは、その性能差を大きく感じる場面はそれほど多くないと思います。
1万円前後で購入できるSE2は、子ども用、予備端末、電話やLINE中心の用途なら今でも魅力があります。
一方、今後も2年以上メインスマホとして使うなら、SE3の方が安心です。
ただし、SE2かSE3かと同じくらい重要なのが、64GBか128GBかという問題です。
ほとんど電話やLINEしか使わない人なら64GBでも対応できますが、写真やアプリを普通に使うなら128GBがおすすめです。
私なら、次のように選びます。
- とにかく安く、軽い用途だけなら SE2・64GB
- 安さと使いやすさのバランスなら SE2・128GB
- 長く使うが容量管理できるなら SE3・64GB
- メインスマホとして無難に選ぶなら SE3・128GB
中古iPhoneは、新しい世代を選べば必ず正解というわけではありません。
機種の新しさ、容量、バッテリー状態、今後使う年数まで含めて選ぶことが大切です。