スマホのスペック表を見て、「このカメラ、5000万画素だから絶対キレイだ!」と思ったことはありませんか?
私もかつてはそうでした。
でも実際に、**Xiaomi 13T(5000万画素)と、古いiPhone X(1200万画素)**で撮り比べをしてみたら……意外な結果になったんです。
今回はその実例をもとに、「スマホのカメラ性能って、ほんとに画素数で決まるの?」という疑問に迫ってみたいと思います。
実際に撮ってみた!Xiaomi 13T vs iPhone X
まずは、実際の写真をご覧ください。



※左がXiaomi 13T、右がiPhone Xです。
・1枚目は快晴時です。
・2枚目は山並みです。
・3枚目は快晴時です。
いかがでしょうか?
5000万画素 vs 1200万画素という数字だけを見れば、明らかにXiaomiの方が上……のはずですが、「そこまでの差は感じない」「むしろiPhoneの方が好み」という声もあるかもしれません。
画素数だけじゃ写真は決まらない理由
「5000万画素」という数字、すごく魅力的に聞こえますよね。
でも、画素数=画質の良さというのは、半分ウソなんです。
たとえば、最近のスマホには「ピクセルビニング」という技術が使われています。これは、4つの小さな画素を1つにまとめて、明るさやノイズを改善する仕組みです。
つまり5000万画素のカメラでも、実際には約1200万画素相当のデータとして保存されることが多いんです。
そう考えると、「13TもiPhone Xも、結果的には同じくらいの情報量で撮ってる」ってことなんですね。
加えて、写真の仕上がりには以下のような要素も大きく影響します。
✔センサーサイズの大きさ(光をどれだけ取り込めるか)
✔レンズの質
✔画像処理エンジン(ソフトウェアの味付け)
このあたり、iPhoneはずっと前から得意分野。
Xiaomiも発売当初より力を入れているが、それでも「見た目のキレイさ」「色の自然さ」「撮ってすぐSNSに上げたくなる完成度」では、古いiPhone Xでもいい勝負をしてくるんです。
高画素=良いとは限らない。むしろデメリットも?
「画素数が多ければ多いほどいい」と思いがちですが、こんな落とし穴もあります。
・ファイルサイズが大きくなって、ストレージを圧迫
・処理が重くて、連写や加工がもたつく
・暗い場所ではノイズが増える
SNSに載せる、家族や旅行の写真を保存する――
そんな使い方なら、1200万画素あれば十分すぎるのが現実なんです。
結論:数字よりも「撮ったときの気持ち」を信じよう
画素数は、あくまで“スペックの一部”にすぎません。
大事なのは、「自分がその写真を好きかどうか」。
Xiaomi 13TとiPhone X、どちらの写真が好みかは人によって違います。
でも、どちらも実用にはまったく困らないレベル。
むしろ、“古い機種でも、まだまだ戦える”という事実の方が驚きかもしれません。
おまけ:Xperiaはなぜ今も1200万画素なのか?
実は、Xperia(ソニー)は今でも1200万画素をベースにしたカメラ設計を続けています。
なぜか? ソニーは「画質に必要な要素は画素数じゃない」と知っているからです。
実際、ソニーは世界中のスマホメーカーにイメージセンサーを供給している有名な企業です。
事実、Xiaomiも一部の機種はソニー製イメージセンサーが搭載されています。
まとめ:スペックより、あなたの“目”と“心”を信じて
数字でスマホを選ぶのは簡単だけど、それが満足度に直結するわけではありません。
「なんかこのスマホ、写真が好き」と思えるなら、それがあなたにとって最高のカメラです。
ぜひ、スマホ選びのときには「画素数神話」にとらわれすぎず、実際に撮ってみた印象や、使いやすさを大事にしてみてください。
最後にどちらが実際も色合いに近いの?と言われましたら、足して2で割った色合いはちょうどいいです。